親子関係

両親のもとで育って良かったこと(その1)

だからこそ、の視点

私の両親はとても厳しく、父はほとんど仕事で不在、

母は偏った物の見方をする人だったことをお伝えしました。(参照:やよいの生い立ち

母のものの見方の偏りは、母の生い立ちが複雑だったからだと思います。

私の子ども時代はとても苦しいものでしたが

「苦しかった」「辛かった」と言うのはもううんざり 笑。

ですので「だからこそ良かったこと」を挙げてみたいと思います。

ざっくりと3つがあります。

1.子育ての反面教師になった

2.人が生きることについて深く考えるようになった

3.親との人生と、親から離れた人生、2つの人生を生きることができた

今日はこの1番目の「子育ての反面教師になった」についてお話してみようと思います。

あんな母子関係、だったからこそ

私には子どもが1人います。女の子です。

お腹の子が女の子だと分かったとき少し怖かったです。

母と私のような関係になりはしないかと。

けれども(自分でも驚いているのですが)全くそうはなりませんでした。

自分で言うのもなんですが「こんなお母さんが良かったな」

という母親になれていると思っています。

私の母は全く「私自身」を見ていませんでした。

「この人は私を知ろうとしていない」と、小学生の頃から分かっていました。

よく「あなたは嫌な子!」「こういうつもりでこうしてるんでしょ?どうしてそんなことするの?」と怒られました。

正直「何のことを言っているの?」という感覚で、

「誰に怒っているの?私はそんなつもりじゃないのに」という事が多かったです。

もう毎日あたまも心も大混乱。

大人になって沢山の心理学の本を読み、母がしていたことは

「自分の嫌な部分を子どもに投影していた」ということが分かりました。

※投影(とうえい)というのは「自分の感情や衝動を、他の人や物に映し出して相手が持っていると思い込むこと」と心理学の大家のジークムント・フロイトが提唱している防衛衝動の1つです。

けれども本人(母)に自覚が無いので、私は母にとって

①嫌な子②バカな子③根気の無い子④自分勝手な子というレッテルを貼られていきました。

すると恐ろしいことなのですが、本当に私がそんな子になってゆくのです。

特に中学生で思春期に入った頃には、成績は落ち、お友達関係も良くなくて、

今でも苦しすぎたその時期の記憶が、あまりありません。

高校生になって感情も成績も落ち着いてきた頃、母は私に満足するようになりました。

その頃から「母の気に入るようにしよう」と、ムリをして頑張るようになったのです。

高すぎる目標を掲げて鬱になるまで頑張りました。

そんな時があったので、自分が親になってからは子どもがどうやったら持って生まれた能力を伸ばすことが出来るのかが分かるのです。

「子どもを、母親とは違う1人の人間として見ること、その子の特徴を良く見ること、気長に待つこと、人格を否定しないこと、何があっても味方であること、愛していることを言葉や態度で伝えること」

そうしているうちに子どもは自然と自分の得意を伸ばし、歩いて行く道を見つけてゆきます。これは、あの両親の元で育ってなければ分からなかったことだと思っています。

そして育った母子関係に限らず、何か「良くない」と思えることがあっても

「この経験だからこそ得られたものは何だろう?」という視点を持つようになりました。

この視点は、誰もが持っていると生きやすくなる視点だと思います。

今回はその1「子育ての反面教師になった」という事についてお話してみました。

その他の良かったことについても、おいおいお話してゆきますね。

もし今、親子関係で苦しかった過去に悩んでいる人がいらっしゃれば、少しでもお心が軽くなればいいなと思っています。

やよい

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