終活について

終活を考えるのに50代が良い理由

終活を始めるのに50代がいい理由

私は、自分の経験から終活は50代から始めるのが良いと考えています。(終活は50代から)そのポイントは以下の4つにあると思っています。

1.年齢的に気力体力がしっかりある

2.現役世代で(専業主婦の場合は配偶者が)経済力がある

3.友人もまだ50代で若く、付き合いがある

4.最終決定をするまでに時間の余裕があり、方向修正も可能

今回のブログを読むと「50代から終活のことを考えておこうかな」という気持ちになっていただけると思います。

1.年齢に気力体力がしっかりある

私の父はとても元気で、80歳に手が届くまでスポーツも楽しんでいました。健康には人一倍気を遣っていたので、食べるものにもバランスに気をつけ、定期的に健康診断もして、病気の予防にも努めていました。家族はみんな「100歳まで元気かな」と思っていました。

けれどもコロナが始まった84歳の時、状況は変わりました。日課の散歩に出た先で倒れて頭を打ち、硬膜下血腫で緊急手術となりました。その時は回復して退院したものの、一人で外出するのが怖くなったのか、家に籠もるようになりました。そうなると高齢者は、一気に足腰が弱ります。だんだん衰えていき、3年後に「熱が出たから少しだけ入院しよう」という理由で入院したまま帰らぬ人となりました。どんなに元気でしっかりした人でも、高齢になると明日はどうなるか分かりません。父も「自分の死後のことはまだ先でいい」と考えていたのかも知れません。

高齢者を間近で見ていると、いざ本当に死を間近に感じるとそこから目をそらしたくなるのでは無いか、と感じることがあります。個人の「死生観」に関わる部分なので人それぞれだとは思います。けれども、体力も気力もあるうちに自分の死後、財産をどのように残したいのか、どのように遺品を整理したいのか、誰になにを伝えておきたいのか、葬儀はどうするのかの段取りを始めておくと、残された家族が争いになることを避けることができます。

2.現役世代で(専業主婦なら配偶者)が経済力がある。

私の親も夫の親も、まず配偶者である夫を亡くしました。それぞれの父は経済力があったので、年金は夫婦二人で暮らすには十分なものでした。ところが、夫が亡くなった途端に、年金額は3分の1程度に減りました。それでも一人で暮らして行くことは出来るのですが、ガクンと収入が減ったショックが大きいのでしょうね。義母も実母も「お金が無い」「お金が無い」という不安を頻繁に口にするようになりました。二人とも、「夫に先立たれた時の年金額」まではシュミレーションしていなかったのです。

夫を亡くして気持ちが落ち込み、また死後の手続きに奔走しているなかで生活費が減ることは、精神的にも痛手が大きいと思います。ですので、配偶者が元気で、経済力があり、死後の生活費の準備ができるうちに夫婦で良く話し合い、相談しておくことが大切だと思います。

3.友人もまだ50代で、周囲とのつながりがある

夫婦と子供が居る夫婦だけでなく、配偶者や子供が居ない人にとっても、自分の死後のことを伝えておきたい人がいるかも知れません。周りも元気でフットワークの軽いうちに、会って色々と話しをしておくことが出来ると思います。

何より、まだまだ楽しい思い出を友達と一緒に作ってゆくことができます。

4.最終決定までに時間の余裕があり、方向修正も可能

家など不動産を持っている人は、子どもが巣立った後にそれをどのように処分するのかを決めておく必要が出てきます。大きな一戸建ての家を処分して、夫婦二人で駅から近いマンションに引っ越ししたくなる人もいらっしゃるでしょう。子どもに譲るつもりでいても、子どもが将来地元には戻らず、管理することができ無いかも知れません。親の代で現金化して、子どもには現金で残す方が、子どもの手を煩わさないで良い場合もあるでしょう。

そうした子どもの成人後の進路が見えてくるのも、50代です。また一度方向性を決めても、事情が変わった時には修正可能なのもこの年代です。私が経験した親の事情からも、50代のうちから死後のことを考えておくと、人生の最後で慌てなくて済むように感じます。

人生の最後を考えることは「今どう生きるか」をかんがえること

自分の人生の終わりを考えることは、「今をどのように生きるか」ということにつながると思います。準備しても準備しても予定通りにならないのが人生ですが「家族と一緒に考える」ことで、限りある人生をより良いものに出来るように思っています。

人生の最後を考えることで、自分がどのように生きたいかを考えることができます。私自身は、自分の最後を考えることで「何でも挑戦してみよう!」と思うようになりました。これからも、50代が生き生きと活躍するようになれば良いなと、思っています。

やよい

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です