【旅行記】

淡路島への旅 ~徳島 大塚国際美術館 ~

春の旅で淡路島へ

淡路島への旅 後半~休暇村南淡路編~おさらい

前回(参照:淡路島への旅 ~休暇村南淡路~)で休暇村南淡路の素晴らしさをお伝えしました。私達家族は旅が大好きで、国内のお宿にはちょこちょこ出かけています。年に4回は旅行しているでしょうか。子どもが小さい内は、大人の半額程度の子ども料金で宿泊できることから、お宿はグレードの高いところにも宿泊したこともあります。それぞれ素晴しい思い出ができました。

そのなかでも、この休暇村南淡路のスタッフさんのホスピタリティは最高です。スタッフさんお一人お一人の心づかいが温かく素晴しいと感じました。温泉や天文台といった施設も良いですが、何より人の「おもてなし」に感激するお宿でした。

朝はやっぱりお散歩!!

温泉と星に癒やされてその夜はぐっすりと眠りました。次の朝も快晴!今日は3月20日の春分の日です。朝ご飯をいただく前に、私達はふもとの浜までお散歩に向かいました。お散歩ルートはパンフレットになっており、地図を見ながらホテルの正面玄関の前の階段から下ってゆきます。往復で30分程度ですが、階段で高低差があるので、しっかりと朝の運動ができます。

朝にすがすがしい空気とキラキラとしたお日さまのもと、両側に桜の木が植わった小道を進んでゆきます。桜のつぼみはまだ堅かったけれども、スイセンは見頃でした。淡路島はスイセン郷もあり、春はスイセンが咲き誇ります。淡路島の春を、ここでもしっかりと味わうことができました。

浜にはオートキャンプ場があり、サイトはほとんどが家族連れで埋まっていました。みなさん朝のお食事の支度に火をおこして、それぞれに過ごしておられました。とっても楽しそうでしたよ。

浜に降りると冷たい海の水に触れることもできました。浜はゴミもなく水は透き通り、海の底までよく見えましたよ。

朝食はまたバイキング

30分程度のお散歩でしたが、お腹がしっかりと空いて朝食のバイキングもしっかりといただきました!小さなペイストリーや小さなおむすびなど、夜と同様に少しずつ色んな味を楽しみました。

チェックアウトは11時までと遅くまで滞在できたので、お部屋でゆっくりと過ごしてから徳島に向けて出発!

徳島県へ

大鳴門橋を渡る

休暇村南淡路から徳島県にある大塚国際美術館までは、ほんの目と鼻の先です。通常でしたら車で20分ほどで到着できます。けれどもその日は、橋のふもとで事故があり、渋滞していたので小1時間かかりました。

大塚国際美術館は森の中に建っています。本当に「森のなか」なのです!この建築にも驚かされます。地下3階、地上2階の建物です。森の中に入ってゆくような、わくわく感があります。エントランスをくぐると長いエスカレーターがあり、美術館の入口に到着します。

今回はオーディオで説明が聞けるキットをレンタルして、しっかりと説明を聞くことができました。オーディオ説明をレンタルしなくても、ガイドさんが約1時間をかけて「ここだけは!」という絵画を説明して回ってくれます。今回、私達はガイドさんについて1時間を掛けて説明を聞いて周りました。

レオナルド・ダヴィンチのシスティーナ礼拝堂の壁画から始まり、誰もが知っているモナリザ、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」ゴッホの「ひまわり」クリムトの「接吻」「アデーレ」など誰もが知っている名画の説明を受けました。

今まで私は美術館に行くと、「教科書にのってたな」「キレイだな」「あ、コレ好き」といった程度の感覚で見て回っていました。けれども説明員さんの説明を受けると、今まで知っていた絵画も全く違って見えるようになったのです。

モナリザの微笑み

私の実家には、子どもの頃からモナリザの模写が掛かっていました。子どもですので、「モナリザだな」「眉毛がないな」「どこからでも見られてるみたい」と行った印象しか持つことがありませんでした。

けれども40年以上経ってその絵画の説明を受けて「この意味が分かるのは、今この年齢になったからかも知れない」と感じました。モナリザの背景には水をたたえた池が描いてあります。そこからモナリザの身体に向かって川が流れていますが、その川がどんどん涸れてゆくのです。モナリザの身体に近くなるほど、水はありません。よく考えてみるとモナリザの背景の荒涼とした感じが、貴婦人に似合わないと思いませんか?

大宇宙と小宇宙

レオナルド・ダヴィンチは医学の知識を持っていました。人間の皮膚の下には、動脈と静脈があり、血液が流れています。人間、特に女性は彼にとって「小宇宙」なのです。心臓から血液が全身に巡り、命が保たれる。

一方、自然の中では「水」が動物の血液と同じ役割を果たし、地球の循環を支えている。地球という「大宇宙」と人間に代表される動物の「小宇宙」。この二つの秘密を「私は知っていますよ」というモナリザのほほえみ。「この世界の神羅万象の秘密が、あなたにはわかりますか?」という問いが、モナリザの視線なのだそうです。

この説明を聞いて、レオナルド・ダヴィンチの世界観の深さに、身震いするような畏敬の念を感じました。結局は人はその「秘密」を知りたいという欲求で生きているような気がします。この疑問を心の底に持って生きているのが人間ではないでしょうか。

旅の終わりに

大塚国際美術館には3時間半、滞在しました。今回はたくさんの作品を説明を聞きながら楽しむことができました。ゆっくりと鑑賞したいかたは半日を予定されると良いと思います。

大塚国際美術館は、素敵なカフェも3店あります。私たち家族は、そのなかの地下3階にある「café Vincent」に入り、ドリンクとケーキをいただきました。私はモンブランをいただきましたが、夫はフルーツケーキ、子どもはチョコケーキをいただきました。どれもとっても美味しかった!

このカフェはその名の通りゴッホの名前です。ですので、ゴッホの作品の「ひまわり」にちなみ、壁が黄色でひまわりも飾ってあってとても可愛い♡入るだけで女子は気分が上がると思います。次回は軽食もいただいてみたいと思います。

とても楽しく、充実した春の淡路島への旅でした。

この春には旅の予定がもう一つあります。そちらもご紹介しますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

やよい

 

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